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2024/06/10 15:37
須釜 優子さんは幼少期をインドネシア・シンガポールで過ごし陶芸に出会いました。
伝統的な伊賀焼から、普段使いしやすいモダンな伊賀焼、磁器土による新しい伊賀焼を制作。
窯より出た松の灰を用いて土、焼き方、窯を替えて様々な表現でうつわを制作し、
窯より出た松の灰を用いて土、焼き方、窯を替えて様々な表現でうつわを制作し、
2022年に築窯した無煙薪窯で廃材や間伐材を使いながら環境面にも配慮した作品作りを心がけて作陶されています。
※無煙薪窯:黒煙を2次燃焼させて炭素を取り除く事で煙突から黒煙が出にくい薪窯
※無煙薪窯:黒煙を2次燃焼させて炭素を取り除く事で煙突から黒煙が出にくい薪窯
須釜 優子さんとは、ハチラボのお知り合いのAさんと同じ窯兄弟というご縁でお会いすることができました。
こちらは長野県の陶芸家 北村幸雄先生が考案された無煙穴窯で、
黒い煙をほとんど出さず、窯焚きすることができます。
黒い煙をほとんど出さず、窯焚きすることができます。
今回はAさんが無煙穴窯で初の窯焚きをされるということでお手伝いに行って参りました。
須釜さんは、同じ窯を使用されているという事で三重県からお越しいただいたそうです。
今回、初めての窯焚きという事で、須釜さんより色々とアドバイスを頂きながら、窯焚きが行われました。
時間帯ごとに目標の温度のグラフがあり、温度計を見ながら温度を上昇させていきます。
一度温度が下がり始めると、温度を上げるのが難しいという事で、
最初は5分置きくらいに薪を入れていきました。
最初は5分置きくらいに薪を入れていきました。
ハチラボスタッフの体感ですが、900度近くなると温度が安定し始めて、
薪を入れる頻度が減ってきたような印象でした。
薪を入れる頻度が減ってきたような印象でした。
途中、レンガの隙間や釜の横の隙間を埋めながら、
さらに温度を上げていきます。
窯焚きは3日ほど行われます。
須釜さんも同じ窯を使用されていて、普段はご夫婦で交替で窯焚きされているそうです。
伊賀焼は高温で焼かれることによって、降りかかった薪の灰が緑色のガラス質のビードロとなり、
また、灰かぶりや黒い焦げ、山割れが生じ、独特の風合いとなるのが特徴的です。
みる角度によって、様々な表情を持った鉢となっています。
眺めれば眺めるほど、何重にも重なる色がとても美しい作品となっております。
ハチラボは2019年8月にECショップをOPENしました。
コーデックス・塊根植物・多肉植物・観葉植物に合う、作家さんが作る一点ものの鉢を販売しております。
毎週火曜日と、金曜日に新作の鉢を発売中です。